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1ヶ月で合格!第1種放射線取扱主任者勉強法

閲覧ありがとうございます。管理人のNicoです。

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私は、診療放射線技師養成大学出身で、大学3年時に第1種放射線取扱主任者試験を受験し合格しました。
もはや私立大学の宣伝化のための試験になりつつありますが、必要に迫られ試験を受ける忙しい社会人の方もいらっしゃいますので執筆したいと思います。もちろん学生の方に参考になるような話も多く含まれております。 さて、みなさんには試験対策期間を最短1ヶ月を目処にして合格してもらいます。ダラダラと試験勉強をされても「つまらなく」、「飽きて」しまいますので短期集中して行いましょう。
そしてはじめに断っておきますが、体系的な理解をするための勉強法とは異なるかと思います。少ない勉強時間での合理的な学習法であり、専門家になるための勉強ではございません。あくまで合格への最短ルートを逆算したものですのでその辺りは注意していただければ幸いです。みなさんの貴重な時間を割かないように前置きはここまでにいたします。

内容

1.第1種放射線取扱主任者とは・・・概要 2.必要教材 3.具体的な勉強法 4.まとめ 5.その他

 

1.第1種放射線取扱主任者とは・・・概要

原子力安全技術センターより拝借。

皆さんご存知のとおり試験科目は6科目あります。
試験日程
1日目
・物理学、化学及び生物学のうち放射線に関する課目
(6問、多肢択一式、105分)
・物理学のうち放射線に関する課目
(30問、五肢択一式、75分)
・化学のうち放射線に関する課目
(30問、五肢択一式、75分)
2日目
・放射性同位元素及び放射線発生装置による放射線障害の防止に関する管理技術並びに放射線の測定技術に関する課目(法律別表第一に掲げる第一種放射線取扱主任者試験の課目第二号、第三号及び第四号を含む)
(6問、多肢択一式、105分)
・生物学のうち放射線に関する課目
(30問、五肢択一式、75分)
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律に関する課目(※)
(30問、五肢択一式、75分)
(※)試験を実施する年の4月1日現在施行されているものについて出題します。
・合格率
 20〜30%くらい。受験者年齢層も若いです。(大学生が多い印象です。)

 

2.必要教材(当時私が使用したもの)

 

・放射化学(改訂3版) (放射線技術学シリーズ)

周期表と基本的な化学式を自分で立てれるくらいの高校化学1(高校化学基礎)レベルは欲しいところです。

放射線医学物理学

青い本。めちゃ便利。詳しすぎる解説や図はあとで使ってよかったと感じます。

放射線計測学(放射線技術学シリーズ) 管理・計測対策用です。しかし、辞書くらいしか使っていなかったです。

放射線技術学シリーズ 放射線生物学 生物はこれと過去問をすればオーケー。本番で9割は簡単に狙えます。

放射線取扱主任者試験問題集〈2018年版〉―第1種放射線試験全問題と解答 過去問です。

放射線概論―第1種放射線試験受験用テキスト 法令対策用に使う。正直、化学と物理の内容は薄いのであまり参考にならない。全体を流すのにはいいかもしれない。

過去問以外はAmazonの中古で十分だと思います。教材も以外と高いので。

 

 

3.具体的な勉強法

・黄金サイクル 過去問→見直し→復習

これが最短で結果に結びつきます。 勉強は,間隔が大切です.毎日同じ単元ばかりするのも良くないです. 「わざと」忘れて,思い出す努力(想起)をしているときに記憶が強化されることが化学的に証明されています.

まず、一番最初に行ったのは、過去問でした。周りの人で「過去問は最後。」とおっしゃる方がいらっしゃいましたが、私からすれば、愚行なことです。なぜなら、試験問題は過去問と本番で出題された問題だからです。 そして過去問に準拠した問題が毎年出題されるので、過去問をはじめに解かず傾向と対策を練るなんて無理があります。 まさか、インターネットや書籍の出題傾向で判断してるわけありませんよね?何事も自分の目でしっかりと問題と向き合うのが大切かと思います。

初めに、一年分だけ過去問を解いておきましょう。合格率が高い簡単な年の問題を受けることをお勧めします。 しっかりと過去問に目を通した後は、実際に問題を解きましょう。もちろん本番さながら時間も測って行います。 最低3年分、できれば5年分過去問を解いておきたいところです。

ここまで過去問を解けば、全体の流れがつかめるはずです。そこで自分の知識不足苦手な分野を洗い出し、本番までの学習計画を立てましょう。 バッファを持たせるのも大切です。 ここが意外と大事なところであり、ここを丁寧に行っておくと無駄な勉強が少なくなります。 具体的には、「化学の文章問題で実際に自分で化学式を組み立て、計算するのが苦手だな」とこのくらいはっきりと認識します。 私の場合は、このとき、生物が合格点を超えていましたが、計測の知識問題や化学の計算問題が苦手でした。 法令はよく分からず、最後にまとめて勉強(暗記)しようと決めたのもこの時だったと思います。過去問で間違えたあるいは適当に答えた部分を含め、教材を片手に復習を行いました。結果これが一番の近道だと思いました。 自分はじっと椅子に座って「お勉強」ができない性格でしたので、ささっと復習し、それと空き時間に見直しするスタイルが一番あっていました。ええ、もちろん移動中とかに復習します。電車などで復習したことはなかなか忘れにくいもので、途中でチラっと外の風景を見るとなおさら効果的です。

3週間目からは、苦手分野の勉強です。基礎の教科書や参考書を使い、間違えた問題を解きながら、勉強していきます。

そして4週目は、もう一度不安要素がある過去問を徹底的に解きまくり、並行して暗記すべきところは暗記しましょう。 このとき,過去問を分解し,科目をバラバラにして解いて行きます. つまり,化学で1問とき,そのあと物理で1問とき,生物を1問解くなど,交互にして解いて行きます. これにより,記憶力が強化されます.また,交互に解くことで飽きることを防ぐことができます. 専門外や大学で学習していない分野がある方もいると思います。私の場合、測定・計測の分野についていまひとつ基礎知識がなく、取り組みにくい分野でした。放射線計測学(放射線技術学シリーズ)の本を開けても小難しいことが書いてあるだけでよく眠くなりました。そこでスリムベーシックシリーズ(ピンクの本)を参考にすると断然わかりやすいのでオススメです。しかし、全ての量をこなすのは大変なので、適宜補う形で過去問を解きまくりました。 やはり過去問が最大の「教師」であることは言うまでもありません。

 

科目別対策方法

・物化生 問題数は多いですが、比較的簡単です。得点源にすべく頑張りましょう。毎年似たような問題が出ます。

・物理学 物理と聞いて拒否反応する方も多いと思いますが、高校物理とは違い、力学の問題は出ないのでご安心を。

・化学 実は私が一番苦手でした。本番間際でもなんとなく解いている問題もありました。この科目は高校化学の基礎が求められるので物質量(mol)や化学式を組み立てるのが苦手な方は、今一度、高校の時の教科書を使う必要があります。

・管理計測 厄介な穴埋め文章題が続く科目です。こんなの知るか!とイライラしながら過去問に向かって悪態をついていましたが、合格するには対策しなければなりません。

・生物 みんな大好き生物です。一番簡単で、点数を稼ぎやすい科目です。しかし、数年に一度生物が、難しくなることがあり、油断はできないです。得点源なので9割目指しましょう!

・法令 法律の解釈を掴むまで少し苦労します。正直過去問解いても、「?」という問題が多く、面倒でした。看板は毎年出ているのでしっかり覚えましょう。

4.まとめ

黄金サイクル

過去問→ 間違い・不明箇所を洗い出し→ 復習→ 間をおいて解き直し

5.その他

私が受験した時には、1日目の物化生が終わると試験会場か退室される人が目立ちました。2日目になるともっと顕著に人数が減り私の周りの席は誰もいませんでした。これは決して難しいからではなく”記念受験”が多いからだと考えられます。受験料も安くはないのですが。 当時の私の勉強期間はおよそ二ヶ月ほど。平日は2時間程度、休日は5、6時間程度していました。ここまで時間が多いのは当時の私の勉強方法が悪いだけであって決して試験が難しいわけではありません。ご覧になったあなたは最短1ヶ月で試験に合格することができます。頑張ってください。

 

前日に試験会場の下調べをしましょう。もちろん移動経路も含めてです。 試験会場の近くのホテルは試験を受けると決めたなら早めに抑えておきましょう。

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